薬剤師になるためには、以前は４年制の薬学課程を修了し、国家試験に合格すればよかったのですが、これが６年制の薬学課程を修了し、国家試験に合格しなければならなくなりました。これは、薬剤が実際の医療の場で、有効に、しかも安全に使用されるためには、臨床面のカリキュラムの充実が必要と考えられたからですが、この部分に薬剤師が有利に転職するコツのヒントがあります。
高齢化により、患者の多くは複数の病気を抱えることが多くなりましたが、これに伴い薬剤もたくさん処方されます。しかし、薬剤間には副作用をもたらす禁忌事項がありますので、単に知識として持っているだけではなく、患者から情報を引き出さなければなりません。
そこで重要になってくるのがコミュニケーション能力です。患者に対してだけではなく、医薬分業の観点から、薬剤の専門家として医師に対してアドバイスするなどができるコミュニケーション能力を有することが転職を成功させるカギとなります。
出産のために一度会社を辞めた人が、再度薬剤師として転職をする際には、気をつけなくてはいけないことがあります。それは、必ず家族の同意を得て、協力をしてもらうという事です。子育てと仕事を上手に両立させるためのコツは、なんといいましても女性がすべてを負担しないという事です。
たとえ時短勤務や週に3日程度の勤務であったとしても、子育てと仕事を両立させるのは非常に大変です。女性の割合が多い職業だからと言って、なにかあるたびに休まれてしまっては周りにも迷惑が掛かってしまいます。ですので、たとえ小さい子どもがいるとしても、必ず転職活動をする際には家族の同意を得て、何かあった際にはパパにも協力をしてもらいましょう。
そうすれば、職場内でも薬剤師同士でイヤな雰囲気になることはなく、良い人間関係を築くことが出来るでしょう。